かぜ(風邪)とは
風邪は鼻やのどの気道に急性の炎症が起こる疾患の総称です。
炎症が気管や気管支、肺にまで広がる場合もあります。老若男女問わず、あらゆる年齢層で発症し、多くの人罹患するごく一般的な疾患です。
症状としては、鼻水、くしゃみなどの鼻の症状の他に、のどの痛みなど咽頭部に症状が起こる場合もあります。
その他には、咳やたんなどの症状、発熱や頭痛、全身の倦怠感を感じる人もいます。
かぜ(風邪)の症状
かぜ(風邪)の症状は、鼻やのどの不快感や呼吸器の症状から始まります。
鼻の粘膜で炎症が起きると、くしゃみや鼻水、鼻づまりが起きます。
また、のどの粘膜で炎症が起きると、咳やたん、のどの痛みが起きます。
症状が進行すると、発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身に症状が現れることがあります。
この症状は個人の体力や、体調などによって様々です。
また、インフルエンザも風邪症候群の一つと言われていますが、急な高熱や関節痛、重い病気を合併しやすいなど、風邪とは異なる特徴があります。
かぜ(風邪)の原因
かぜ(風邪)の原因は鼻やのどにウイルスなどの微生物が入ることで感染します。
風邪ウイルスの数は数百種類にも及び、どのウイルスが原因で症状が起こったのかを特定するのは難しいです。
また、同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。
そのため、一度感染したウイルスに免疫ができたとしても、繰り返し風邪を引いてしまいます。
また、インフルエンザを起こすウイルスは風邪を起こすウイルスとは異なるため、別の病気として考えておきましょう。
かぜ(風邪)症候群の治療法
かぜ(風邪)症候群の治療法は薬物療法、自己免疫による回復等が挙げられます。
薬物療法は薬で症状を緩和し、体力の消耗を防いで回復を早めることを目的として処方されます。
普段の生活から生活習慣を整えることも大事です。
- 規則正しい生活
- バランスの摂れた食事
- 十分な睡眠
下記など意識するだけでも免疫力を高めて風邪の治りを早くする効果があります。
良質な睡眠をとる
風邪を治すためには良質な睡眠が必要です。
いつもより長く、睡眠時間を確保しましょう。
また、リラックス効果のあるアロマをたいたり、照明を一段階下げるなどの工夫で、より熟睡することができます。
部屋の加湿をする
ウイルスの多くは低温低湿の状態で活発になるため、風邪予防には加湿が重要とされています。
また、のどや鼻の粘膜の表面にある繊毛はウイルスを排除する役割がありますが、乾燥すると繊毛の働きが悪くなってしまいます。
加湿器を利用するなどして室内を乾燥させないような対策を取りましょう。
こまめな水分補給
発熱時には自分でも気づかないうちに、体の中から水分が奪われています。 こまめに水分補給をしないと脱水症状になることもありますので、のどが乾いたと感じる前に積極的に水分を摂るようにしましょう。