院内で働く臨床検査技師の浅井さんにAplio flexを用いた超音波診断装置(エコー)検査についてお聞きしました。
エコー検査とは何ですか?
超音波を利用して、臓器の画像を見ることができる検査で、使われる周波数は5~20メガヘルツぐらいです。
よし内科クリニックでは主にお腹と心臓、頸動脈を見ることが多いです。
どんな時にエコー検査をするのですか?
体のどこかに痛みがある場合や、血液検査に異常値が出た場合などはエコー検査を行います。
エコー検査は非侵襲的と言われ何度検査をしても体に悪影響がない検査です。
さらにベッドサイドで比較的容易に検査できるので普及もしています。
エコー検査で何がわかるのですか?
臓器自体のびまん性病変である脂肪肝、肝硬変や、急性病変の膵炎や胆嚢炎、痛みの原因の胆石、腎臓の結石。
小腸・大腸の病変、虫垂炎による虫垂の腫大、腸閉塞等などです。
サルモネラ菌や腸炎ビブリオ、カンピロバクター、O-157などの食中毒に対しても大腸壁をみることにより菌を推定することができます。
ウイルス性病変は小腸の拡張、細菌性病変は大腸壁の肥厚を調べることで分かります。
心臓の場合は動きや形状を見ます。
正常に動いているか、弁膜症があるかないか、肥大はないかなどです。
心臓各部位の大きさを測ると心機能がまたは弁膜症における弁口面積などが分かります。
頸動脈の場合はプラークと言うコレステロールの固まりが血管に付着しているか否かで動脈の硬さや狭窄具合を調べます。
ほかには女性に多い甲状腺や男性の前立腺も腫大しているか調べます。
エコー検査の流れを教えてください。
ベッドに横なっていただき、検査部位に検査用ゼリーをつけます。
そして、超音波の出るプローベをあて、体内の臓器を画像として映し出します。
検査時間はおよそ10~15分です。
痛みはありません。
検査前の準備などありますか?
胆のうを検査する場合は飲食すると胆のうから胆汁が排出され胆のうが委縮するので検査前6時間程度は控えてください。
午前検査であれば朝ごはんを抜く、午後検査であれば昼ごはんを抜いてください。
前立腺の検査であれば膀胱に尿をためた状態で検査をすることで、診断がしやすくなります。
お腹、心臓など少しでも不安に感じることがあれば、一度お気軽にご相談ください。